平成24年度宮崎県地域づくり顕彰 地域づくり優秀賞 のべおか「第九」を歌う会 会長 佐藤道男


選考ポイント

今後の進展がおおいに期待されるもの



01.概要

 市民の心の奥底にある「地域活動に参加したい」との思いを「第九の合唱」という形で具現化し、延岡市の師走の風物詩として定着させるとともに、その力強いハーモニーにより市民音楽文化の底辺を広げながら「地域力」の育成へと結びつけ、地域に対する自信と誇りの醸成に大きく貢献している。

02.活動に対する主な評価

「のべおか『第九』を歌う会」は、ベートーベンの交響曲第九番の「歓喜の歌」を歌うことを通して、市民が広く芸術文化活動に参加することで、市民力・文化力をバネにした地域おこしに結びつけようと昭和61年に発足。


以来26年間にわたり、「老若男女、誰でも、いつでも気軽に参加できる」よう、毎年、広く市民から合唱団を募り、5月の結団式から練習をはじめ、12月に延岡総合文化センター大ホールにて演奏会を行っている。


これまで延べ5,500人を超える市民が参加し、毎回1300席の大ホールを満席にするなど延岡市の師走の風物詩として定着している。


市民の手作りの演奏会であり、参加者の会費とチケット収入で自主的に運営されている。


日頃、音楽に接していない市民でも気軽に参加できるモデルを作るとともに、音楽というジャンルを超えて様々な市民活動にやる気と勇気を与え、埋もれていた市民の潜在力を引き出し、地域文化やスポーツ分野に大きな広がりを与えている。


音楽を通じた「市民協働」により、その年ごとに生み出される「第九の合唱」の力強いハーモニーが、市民音楽文化の底辺を広げながら「地域力」の育成へと結びつけ、地域に対する自信と誇りの醸成に大きく貢献している。


03.活動に関する主な受賞歴

宮崎日日新聞賞・文化賞(平成8年) / 宮崎日日新聞賞・国際交流賞(平成12年)


前のページに戻る