平成24年度宮崎県地域づくり顕彰 地域づくり優秀賞 宇都野 晄


選考ポイント

今後の進展がおおいに期待されるもの



01.概要

 都城市吉之元町に工房を構え、長年にわたり敬老の日に高齢者へ都城焼の長寿湯飲みの寄贈を続けている。新燃岳の噴火で悩まされてきた火山灰の有効利用を探求し、「火山灰入り都城焼」を生みだし、「都城」を県内外に広く発信するとともに、噴火で沈みがちな地域イメージを回復するなど地域の振興に大きく貢献している。

02.活動に対する主な評価

昭和53年から34年間、一貫して都城市内の高齢者に都城焼の長寿湯飲みを寄贈する活動を継続している。この活動は、自らの発想で始めたもので、現在に至るまで自費のボランティアにより継続している。


高齢者を大事にする地域づくりを続けているほか、地元の他の窯元と協力しながら都城市内の小学生向け陶芸教室を毎年開催するとともに、一般市民向けの陶芸教室も開催するなど、陶芸技術の伝承に加え、市民との交流により地場産業の普及啓発にも努めている。


火山灰の地域資源としての活用に取り組み、過去にはシラスオパールの製作を手がけ、平成23年1月の新燃岳噴火後には、試行錯誤を重ねて火山灰入りの陶器を完成させ、「火山灰入り都城焼」の名称で販売し、「都城」を県内外に広く発信している。


新燃岳の噴火の影響で周辺一帯が灰に覆われ、工房を訪れる客が大きく落ち込む中にあって、「火山灰を使って何かできないか」と知恵を絞り、都城焼に取り入れることで、全国メディアにも取り上げられるなど、メディアによる地域情報発信にも繋がっており、噴火で沈みがちな地域イメージを回復し、地域の振興に大きく貢献している。


03.活動に関する主な受賞歴

みやざきの匠(平成22年)


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