地域づくり優秀賞
深角団七踊り保存会

選考ポイント

今後の進展が
大いに期待されるもの



01.概要

 伝統芸能として約130年の歴史ある深角団七踊りを伝承するため、地元小中学校への踊り指導や祭りの開催、各種イベントにおける公演活動を積極的に実施するなど、地域の文化向上や誇りの醸成に大きく貢献した功績

02.活動に対する主な評価

・団七踊りは、深角から五ヶ瀬・諸塚・延岡の県北地域や熊本辺りまで伝承されたと考えられている。
・伝統芸能として約130年間、保存会として約65年間の長きにわたって踊りを伝承してきており、集落には58世帯、約200人居住していることから、今後も地区の若い世代を中心に、踊りを継承する体制を構築している。
・踊りの伝承以外に、地区内には多数の有形文化財があること、「団七おこわ」がMRTグルメコンテストで3位に輝いたことなど、地域活性化策につながる素材は十分あり、今後、深角地区は高速道路や広域農道の交通拠点ともなることから、発展が期待されている。
・町施設である深角地区地域交流センター、通称「団七の館」を活用するなど、行政との連携はとれており、地元小中学校の学習発表会や校内文化祭における踊りの指導も行っている。
・団七踊りに係る芸能が全国約147ヶ所で伝承されている中、仇討ちまでの全ての物語が踊りとして残っているのは深角地区のみであるとされており、全国的にも高く評価されている。
・保存会メンバーは26名で、高齢世代が中心となっているが、若い世代の踊り手を育成するなど、着実に世代交代を推進しているほか、地区には深角神楽も伝承されていることから、地区の若者はいずれかに取り組まなければならず、地域の財産を伝承していく文化が浸透している。
・踊り発祥地である宮城県との交流も行われており、東日本大震災後に南三陸町への慰問活動を行うなど、地域の繋がりを大切にした活動を行っている。

03.活動に関する主な受賞歴

・宮崎県無形民俗文化財指定(H18)など

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